**2023年NISAのゆくえ**
2024年以降に新しいNISA制度が導入されることによって、現行のNISA(2023年以前)の扱いも気になるところです。ここでは、その重要なポイントについて解説します。
**現行NISAの株式は新NISAに移せない**
これまで現行NISAで購入した株式は、残念ながら新しいNISA制度に移すことはできません。そのため、基本的には次のどちらかの選択肢となります。
- **2023年中に売却:** 売却益には20.315%の税金がかかります。
- **2024年以降も保有:** 一般口座としてそのまま保有できますが、譲渡益には課税されます。
**ただし、例外も一部ある**
すべての現行NISA口座が上記の通りとは限りません。次の条件を満たす場合は、新NISA制度に移管することができます。
- 年間の投資枠内で株式投信だけを購入していたこと
- 現行NISA口座をジュニアNISAとして利用していた場合
**注意すべきこと**
新NISAに移管した場合でも、以下の点には気をつけましょう。
- **投資枠の合算:** 現行NISAで利用した投資枠は、新NISAの投資枠に合算されます。
- **非課税期間の延長:** 移管した株式の非課税期間は延長されません。
**賢く選択を**
現行NISAの株式について、売却するか一般口座で保有するか、あるいは移管するかを判断する際は、慎重に検討することが大切です。投資戦略や税制上のメリットを踏まえて、最適な選択をしましょう。